キャリア段位制度は、成長分野における新しい職業能力を評価する仕組みであり、企業や事務所ごとに共通の基準をつくり、これに基づいて人材育成を目指します。
キャリア段位として、エントリーレベルからプロレベルまで、7段階でレベル認定を行います。
これまでの資格制度で不足していた、実際にその現場で何ができるのかという部分を補うため、「わかる(知識)」と「できる(実践的スキル)」の両面を評価します。
職業能力 | わかる(知識) | 既存の研修終了による |
---|---|---|
できる(実践的スキル) | 共通基準で評価による |
介護サービスを提供している事業所・施設において、一定の要件を満たしたアセッサー(評価者)と呼ばれる人が、介護職員の日頃の仕事の様子や業務の記録等を実際に見て評価することとしています。
事業所・施設において評価が適切に行われていることを第三者機関が評価することとしています(外部評価)。
既存の介護福祉士資格など国家資格との関係を明確にすること、資格との関係を複雑にしない観点から、原則として、介護福祉士養成課程、介護初任者研修等の講義を修了したことで、評価することとしています。
介護サービスの分野においては、介護プロフェッショナルのレベル認定が行われます。
介護プロフェッショナルでは、まずレベル1からレベル4について基準をつくり、レベル認定を行います。
既存の国家資格制度や研修制度との関係も考慮し、特に、実践的スキルについて重点的に評価します。
レベル | 「わかる(知識)」の評価 |
---|---|
レベル7 | |
レベル6 |
|
レベル5 | |
レベル4 |
介護福祉士であること(国家試験合格)
※介護福祉士養成施設卒業者について、国家試験の義務付け前においては、介護福祉士養成課程修了によりレベル4とする
|
レベル3 |
介護福祉士養成課程または実務者研修終了
※介護職員基礎研修終了でも可
|
レベル2 |
レベル1と同様
|
レベル1 |
介護職員初任者研修終了
※ホームヘルパー2級研修または1級研修終了も含む
|
レベル2① | 14名 |
---|---|
レベル2② | 22名 |
レベル3 | 13名 |
レベル4 | 11名 |
ユニット | 1名 |
合計 | 61名 |
令和元年度のアセッサー登録者数 | 31名 |
---|
アセッサーとは、事業所・施設内において介護職員のキャリア・アップを推進・支援していく役割を担う人材をいいます。
アセッサーは、介護職の管理的立場の人であり、被評価者である介護職員の「できる(実践的スキル)」の度合いを評価(アセスメント)するとともに、職場における被評価者のスキルアップのための具体的な方策を被評価者と一緒に検討を行い、スキルアップの支援(OJT=On the Job Training)を行う役割があります。
いなほの里では、2020年11月に、レベル4認定者として加藤真奈己ヘルパー長が認定されています。
さらに、2020年12月に山路直美職員がレベル4に認定されました。
上に掲げる表では、レベル4認定者 11名のうち2名が、また、レベル2①認定者 14名のうち1名が、いなほの里の職員ということになります。